CASE STUDY

お客様によって環境は多種多様。
具体的な事例をご紹介いたします。

Amazon Bedrock導入支援
コクヨ株式会社 様

AI、AWS、セキュリティを網羅した包括的な提案力と技術支援でAIチャットボットを導入
問い合わせ対応の約1/3を自動化し、
サポート業務の負荷軽減を実現

コクヨ株式会社 様

課題と効果

  • @Tovasサポートに帳票の内容や宛先に関する問い合わせが多く寄せられ、負荷軽減が急務だった
  • AIチャットボットの導入を検討したが、プロダクトに実装するノウハウ、経験が乏しかった
  • 導入パートナーには、AI、AWS、セキュリティ、運用などを包括した提案を求めていた
  • AIチャットボットの不適切な回答や個人情報への対策もしたい
  • AIチャットボット導入により月間約200件の問い合わせのうち、約1/3を自動回答。お客様の利便性を維持しながらサポート工数の軽減を実現
  • 回答制限の適切な設計により安全性・信頼性を担保
  • 将来を見据えた基盤構築により、AI活用を今後のビジネスのセンターピンとする体制を確立

導入の背景と課題

「商品を通じて世の中の役に立つ」という創業の精神のもと、コクヨ株式会社(以下 コクヨ)は文具、オフィス家具に加え、働き方や学習環境のコンサルティング、デジタルサービスへと領域を広げている。同社が提供する@Tovasは、請求書、納品書、注文書などの帳票をメール、FAX、郵送で届ける電子帳票配信システムだ。

利便性とサポート負荷軽減を両立させるには

順調にサービスが成長するにつれ、課題となったのがカスタマーサポートの負荷だ。月に約200件寄せられる問い合わせのうち、60~70%は「パスワードがわからない」「宛先を変更したい」といった定型的な内容だった。
「受信メール文面にサポート窓口の連絡先の記載があるため、帳票の内容に関するご質問も弊社に届いていました。連絡先の記載を削除すれば件数は減りますが、それではお客様の利便性を損ねてしまいます。利便性を保ちつつサポート負荷を軽減するために画面上にAIチャットボットを埋め込み、お客様ご自身で解決できる仕組みを作ろうと考えました」(柴田氏)

そこで柴田氏は、AWSのコミュニティ(JAWS-UG)で得た知見をもとに、Amazon Bedrockを用いたAIチャットボットのPoC(概念実証)を自ら実施した。

コクヨ株式会社 イノベーションセンター @Tovas事業部 システムグループ システムエンジニア 柴田 翔平 氏
コクヨ株式会社 イノベーションセンター @Tovas事業部 システムグループ システムエンジニア 柴田 翔平 氏

社内の反応は良好だったが、実用化に向けて大きな壁に直面する。
「PoCとしては動いても実際のプロダクトに実装するにはセキュリティの担保や可用性の設計など、いくつもの高いハードルがありました。弊社にはそのノウハウが乏しく、AIを使った抜本的な改善は難航しました」(柴田氏)

AI、AWS基盤、セキュリティを網羅した「包括的提案力と技術支援」

「プロダクト実装のノウハウ」という課題を抱えていた折、柴田氏は、@Tovasの開発を支援しているシーイーシーの担当者にAI活用について相談を持ちかけた。
これがプロジェクトを大きく前進させる契機となった。すぐにAIやAWS基盤の専門チームを紹介され、内製PoCをもとに要望を伝えたところ、シーイーシーは専門家としての知見からアーキテクチャー全体を見直す提案を行った。

「シーイーシーの素晴らしい点は、PoCの設定や用途をすぐに理解し、『本番環境で安全かつ安定的に稼働させるためには、どのような構成にすべきか』という具体的なシステム設計を描き出してくれたことです。我々が求めていたのは、AIだけ、セキュリティだけという部分的な解決策ではなく、システム全体を最適化する『包括的な提案』でした。多彩な専門チームを持つシーイーシーだからこそ、安心して任せられると確信しました」(渡部氏)

コクヨ株式会社 イノベーションセンター Uniteエンジニアリングユニット 部長 兼 @Tovas事業部 システムグループ グループリーダー 渡部 義之 氏
コクヨ株式会社 イノベーションセンター Uniteエンジニアリングユニット 部長 兼 @Tovas事業部 システムグループ グループリーダー 渡部 義之 氏

プロの知見で回答精度と安定稼働を両立

2025年9月にキックオフしたプロジェクトはシーイーシーの支援を得てスムーズに進行した。特にシーイーシーの技術力と経験が発揮されたのは、AIチャットボットの品質を決定づける以下の3つのチューニングプロセスだ。

①ガードレール(回答制限)の適切な設定
AIが不適切な回答や個人情報などを出力しないよう、シーイーシーがコクヨのナレッジベースを詳細に分析。RAG(検索拡張生成)の仕組みにおいて、適切なガードレールを設定するノウハウを提供した。

②多岐にわたるBedrockパラメーターの最適化
AIの回答の自然さや正確さを決める複雑なパラメーター設定において、シーイーシーが技術的見地から最適な設定を見いだし、精度の高い回答を実現した。

③稼働時間とコストバランス(可用性)のコントロール
運用コストを最適化するため、24時間稼働させるべきか、稼働時間帯を絞るべきかといった運用設計についてもシーイーシーがコストと利便性のバランスを考慮したアーキテクチャーを提案・実装した。
「開発の中で、テストの手法から運用・セキュリティのベストプラクティスに至るまで、弊社に足りない知見をシーイーシーが見事に補ってくれました」(柴田氏)

AWS 構成図
AWS 構成図

導入後の評価

2026年1月のリリース後、導入効果はすぐに現れた。月間約200件の問い合わせのうち、約1/3をお客様ご自身で解決できるようになり、サポート担当者の負荷は目に見えて軽減された。

今後の展望と期待

包括的な提案力と技術支援に期待

コクヨにとって今回のプロジェクトは、単なる効率化にとどまらない。
「実際のプロダクトへのAI導入は弊社にとって初めての挑戦でしたが、高いハードルを越えて大きな成果を得られました。現在できることは質問応答だけですが、将来的にはお客様の業務改善の役に立てるエージェントへと進化させたい。シーイーシーには拡張を考慮した設計をしていただきました」(渡部氏)
AIを今後のビジネスの“センターピン”として活用する意向を持つコクヨ。最後に渡部氏は、シーイーシーへの今後の期待を語った。
「ようやくAIを活用するスタートラインに立つことができました。シーイーシーの『包括的な提案力と技術支援』は、我々にとって非常に心強い存在です。技術を活用してお客様の役に立つために何ができるか、共に考えていけるパートナーであってほしいと願っています」

コクヨ株式会社 様
WEBSITE

1905年に創業され、文具・オフィス家具・空間デザイン事業を中核に、「働く・学ぶ・暮らす」の質を向上するための支援を行っている。ノートやファイル、筆記具などの文具では高品質・高機能な製品を開発し、個人や教育現場を支えている。オフィス家具・空間デザイン分野では、企業のワークスタイルに合わせたオフィスの企画・設計・施工を行い、創造性向上に貢献。さらに働き方や学習環境のコンサルティング、デジタルサービス開発にも取り組み、価値創造型の事業へと領域を拡大している。

本 社:〒530-8459 大阪府大阪市北区大深町5番54号 グラングリーン大阪 パークタワー 14階
代表者:取締役 代表執行役社長 黒田 英邦
従業員数:連結8,079名、単体2,346名(2025年12月現在)
URL:https://www.kokuyo.com/

コクヨ株式会社
※記載の情報は取材時のもので、閲覧時には変更されている可能性があります。
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